なんで「0で割る」のはダメなんだ?オレが解き明かしてやるぜ!
あれれー?おかしいぞー?
学校の先生が「0で割っちゃいけない」って言ってたって?
ただのルールだってやり過ごしちゃ、真実にはたどり着けないぜ。よし、この数学界の難事件、オレが解決してやる!
【FILE 1】消えた犯人!「6 ÷ 0」の謎
まず、割り算っていうのは掛け算の裏返しだってことを思い出してくれ。
「6 ÷ 2 = 3」が成り立つのは、「2 × 3 = 6」が成り立つ、確固たる証拠があるからだ。
じゃあ、事件現場の「6 ÷ 0」を見てみよう。
もし「6 ÷ 0 = X」っていう犯人(答え)がいるとしたら、そいつは「0 × X = 6」っていうアリバイを成立させなきゃいけない。
だけど、バーロー! 0にどんな数字を掛けても答えは絶対に0だ!
6になんてなるわけがない。つまり、犯人Xは存在しないってことさ。これは完全な「不可能犯罪」なんだ!
【FILE 2】全員が容疑者!?「0 ÷ 0」の謎
次の事件は「0 ÷ 0」だ。こいつはもっと厄介だぜ…。
さっきと同じように「0 ÷ 0 = X」とすると、「0 × X = 0」がアリバイになる。
ん…?ってことは…
Xが1でも「0 × 1 = 0」
Xが5でも「0 × 5 = 0」
Xが100でも「0 × 100 = 0」
なんと、どんな数字でも犯人になれちまうんだ!
全員が容疑者で、たった一人の真犯人を特定できない…。これじゃ迷宮入りだ。
数学の世界では、答えはビシッと一つに決まらないといけない。そう…
真実は、いつもひとつ!
だから、答えがたくさんありすぎる「0 ÷ 0」は、「解けない(決められない)」ってことになるのさ。
【EXTRA FILE】高校生の名探偵からのヒント
(ここからはちょっとだけ、本来のオレ…高校生探偵の工藤新一としてヒントをやろう)
「0で割る」のがダメなら、「限りなく0に近い、めちゃくちゃ小さい数」で割ったらどうなるか、推理してみるんだ。
例えば「1」を割ってみると…
1 ÷ 0.1 = 10
1 ÷ 0.001 = 1000
1 ÷ 0.0000001 = 1000万!
割る数が0に近づくほど、答えは天文学的な数字になっていく。この、果てしなく続く巨大な数字の概念を「無限(∞)」って呼ぶんだ。真犯人の足跡を追っていたら、とんでもない崖っぷちに出た…って感じだな。
探偵アイテムの反応は?
ちなみに、キミの持ってる電卓っていう探偵アイテムで「6 ÷ 0」を調べてみろよ。きっと「エラー」って表示されるはずだ。阿笠博士のメカでさえ、この難事件には「お手上げだ!」って白旗を上げるってわけさ。
賢いパソコンだと、「Infinity(無限)」や「NaN(数じゃない)」っていう特別な調査結果を報告してくれることもあるぜ。
これで謎はすべて解けた!
「0で割ってはいけない」っていうのは、数学の世界がパニックにならないための、超重要なルールだったんだ。
見た目は子供、頭脳は大人。その名は、名探偵コナン! また次の事件で会おうぜ!